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源太ザクラ

基本番号1001260

基礎データ

基本番号

1001260

番号

14-210-014

名称

源太ザクラ

文化財
分類1

記念物

文化財
分類2

天然記念物

地域資源
分類1

巨樹・巨木・銘木

地域資源
分類2

景観木

指定・登録

市指定

指定
年月日

1981/11/26

地区分類

河之内

所在地

河之内

所有者

東温市

管理者

写真

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  • 写真番号52-1

    写真番号 52-1
    撮影日 2010/03/26

  • 写真番号52-2

    写真番号 52-2
    撮影日 2010/03/26

  • 写真番号52-3

    写真番号 52-3
    撮影日 2010/04/06

位置図

愛媛県東温市河之内

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概要

源太ザクラは、『愛媛面影』によると「周布郡滑川に沿て西久米郡に出る山道あり中山越と名く比辺桜樹多し因て俗に桜三里と称す。松山藩士矢野五郎右衛門と云う人貞享4年に松桜の並木を植えけるとし因て今に矢野桜と云とぞ渓川にそひて桟道を造る風景殊によろし千原千場が嶽などというあたり眺望深し人文墨客筇を留ざるものなし。又曙橋と名る復道あり山城東福寺の通天橋に似たり」とある。また『伊予温故録』には「本郡(周布郡)南方の緒渓水及び下浮穴郡河之内より出る渓水を合せ両郡界を還流し本郡千原村に来り東北鞍瀬村に向って流るる川を中山川と称す。この川に沿ふて周布郡より久米郡に至る山道を中山越といふ。即伊予国道なり。貞享年間松山藩士矢野五郎右衛門奉行たりし時比地方質疎悪にして潰崩し易きを見て、桜は其の根蟠屈し易き性質あり、土砂潰崩を防ぐに善きを以って同4年桜樹8240本を其の路傍に栽たり。爾来花時には目を驚かすばかり見事なり、又其の沿道中山川に曙橋あり、比辺山川の風景殊に勝れたり。」と書かれてサクラの木が植えられたことがわかる。このサクラの植え付けには、松山藩の囚人が使われたということである。その労働はずいぶん苦しかったらしく、だれ云うとなく五郎右衛門の通称源太の名前をとって、「桜三里は 源太が仕置き 花は咲くとも実はなるな」とうたったと言い伝えされている。この事から樹齢推定300年と思われるこのサクラ2本に源太桜の名をつけた。樹種はエドヒガンザクラで、春は他のサクラに先がけて開花する。春から秋、葉のあるうちは葉を見てサクラとわかるが、落葉すると他の樹種と混同され易い。木は郡境に近い河之内字田桑にある県営発電所の対岸、旧金毘羅街道ぞいの杉木立の中に、約100mの距離をおいて現存している。目通り2.88mと2.15m、高さは両方とも17mで樹勢のよいサクラである。

引用資料等

東温市の文化財(55ページ)